2009/01/21

2009年

あれっ、気がついたら年が明けていましたね。

あけましておめでとうございます。(今さら)


今年は大統領も新しくなり、アメリカは何やら国全体がワクワクしているような雰囲気です。
特にオバマ新大統領は、既に「現代版環境にやさしいニューディールをやる」と発表してまして、もうシリコンバレー界隈のグリーンテック業界は盛り上がりまくりですよ。
いやいやいやいや、オバマさん、そろそろこの辺の貧弱貧弱ゥな通信ネットワーク環境を素早く何とかしてくださぁぁあい。

ただし、新大統領になったからといって、現在抱えている経済問題がすぐに解決するわけではなく、さすがのオバマ大統領でもしばしの苦戦は予想されますが、こういうリセットの時期にすごいタイミングで期待率の高い新大統領の出現というのは、奇跡に近いものなのではないかと思います。

いやほー、ミラクルミラクル。

景気は人々の深層心理によっても左右される部分がありますから、それが良い方向に早く働いてくれれば、2期目前の頃には希望の光が見えているかも知れませんねえ。
逆にそれまでに光が見えていなければ、すんごい勢いで白人保守勢力部隊から叩かれ、現場から引きずり下ろされることになるのかも知れませんが・・・。

あと、いろいろとスッタモンダしていますが、今後基本的にアメリカ国内で成長見込みのある市場は、輸入に対してクローズドになっていくはずです。
さらにそれにプラスして、自動車産業の大打撃に見られるよう米国民に対してこれまでのような消費力を期待することは少なくてもここ数年は無理な状況になるでしょう。

よって日本の製造業にとってはダブルパンチ佐藤気味となり、多くの米国内オフィスが規模縮小化しそうです。

スタートアップに関しては、2001-2002年頃の状況に酷似しています。
VCはレイトステージ以外のスタートアップをしばらくは相手にできないでしょうし、無償ユーザー数を集めてなんぼみたいなビジネスも広告費が削減されていく中、大きい所以外は非常に舵取りが難しくなってきます。
コンシューマ向けビジネスは、そのテクノロジーを核にエンタープライズ系に軸を変え、「売上げで生き延びる」方向に走ります。

前回もそうだったけど、こういう時代は、「強みを生かしつつ、全世界を視野に、安く作って、安く多く売る」が基本姿勢であり、次の時代の窓が開くのを待っていることが大事なわけです。

さあ、こういう時代、どんな分野が伸びるでしょう?
今、その分野で、「安く作って、安く多く売る」を実現できるスタートアップにとっては、次の時代で主役に躍り出ることのできるチャンスな時期であり、過去を振り返ってみても、こういう時こそがスタートアップにとっては面白い時代のはずであります。

さらに、いつぞやのエントリーでも書きましたが、今は、一国のみならず世界を舞台とした「作る」「売る」「買う」に関して、数多くのサービスが存在しているので、(ここが2001年頃とは違う所)実は前よりも楽に「安く作って、安く多く売る」がやりやすい時代になっているということを忘れてはなりませぬ。

そう、考え方によってはちょっと前よりもかなり良い時代になっているんですよ。

そして時代とテクノロジーは好景気であろうが不景気であろうが、前へ進むこと以外はできず、消費もしないわけにはいかない。
目に見えてひどくなる産業はひどくなるけど、実力を発揮する産業はこういう時代でこそ発揮するわけであります。

最後に、

オバマさん、そろそろこの辺の貧弱貧弱ゥな通信ネットワーク環境を素早く何とかしてくださぁぁあい。アゲイン。

ところで、今年のGDCは3月23日からです。